管轄外のハローワーク・出先機関で求職活動実績【実はどこでも職業相談】

ハローワークの求職者支援サービスのひとつである職業相談は、管轄外のハローワークでも利用できます。

ハローワークだけではなく、市区町村の施設に入っているハローワークの出先機関でも職業相談を利用できます。

職業相談はハローワークにかぎらず、転職エージェントでの相談・話し合いも職業相談にあたります。そのほか、転職支援サービスはいろいろ求職活動実績にも利用できます。転職サイトで求人に応募する方法や、セミナーを受講する方法でも実績になるので、失業保険受給中の人は登録しておくと実績をつくりやすくなります。

この記事では、管轄外のハローワーク・出先機関の職業相談で求職活動実績にする方法を解説します。

ハローワークの職業相談で実績作り【5分で終わる質問】

管轄外ハローワークとは

  • 自宅から最寄りのハローワーク、隣町のハローワーク、旅先のハローワーク。
  • 職業相談と求人パソコンを利用できる。職業相談は求職活動実績になる。
  • 失業認定では利用できない。失業認定は必ず管轄のハローワークに行くこと。

管轄外のハローワークとは、失業認定に行くハローワーク(公共職業安定所)ではないハローワークのことです。県外でも、隣町でも、ハローワークならどこでも、職業相談などの求職者支援サービスを利用できます。もちろん求職活動実績になります。

隣町のハローワークのほうが家から近いんですけど、利用していいんですか?

自宅の最寄りのハローワークで職業相談しても求職活動実績になります。

自宅の周辺や同じ路線に管轄外のハローワークがあるか、あらかじめ調べておくと便利です。管轄外のハローワークを知っておくと、失業認定まで時間がないときに急いで求職活動実績をつくる手段としても利用できるでしょう。

ハローワークの関連施設

  • わかものハローワーク:ある年齢以下の求職者を利用対象としたハローワーク。
  • 新卒応援ハローワーク:利用対象を新卒者に限定したハローワーク。
  • マザーズハローワーク:子育て中、出産予定ありの方を対象としたハローワーク。

ハローワーク(公共職業安定所)の関連施設とは、上のような施設です。利用にはあらかじめ利用者登録が必要な場合があります。

パソコン求人検索、職業相談、セミナー、職業訓練の相談など、ハローワークと同等のサービスを利用できます。

ハローワーク関連施設の特長は年代に特化している点です。年代や環境に合ったセミナーも実施されており、参加すれば求職活動実績にもなるので、利用者登録しておくと求職活動の幅が広がります。

ハローワークの出先機関(しごとセンターなど)

  • しごとセンター
  • ワークサポート
  • ワークプラザ
  • 就職相談室

ハローワーク(公共職業安定所)の出先機関とは、しごとセンターのような施設です。市区町村の役場や公民館などにハローワークの一部機能が置かれており、求人パソコンや職業相談窓口を利用できます。

名前が違うけど、どう違うんですか?

地域自治体によって好きな名前を付けているだけで、利用できるサービスは同じです。

厚生労働省の委託機関

  • ジョブカフェ:正式名称は『若年者のためのワンストップサービスセンター』。地方公共団体(都道府県)が主体。ただし、ハローワークを併設する場合あり。職業相談や仕事紹介などを行う。
  • サポステ:正式名称は『地域若者サポートステーション』。NPOなど民営機関に厚生労働省が委託。就職相談や独自のセミナーなどを実施している。

厚生労働省の委託機関とは、上のような施設です。厚生労働省管轄外の公的機関に分類されます。

ハローワークではないのでパソコン求人検索や職業相談窓口は無いですが、就職に関する悩み・相談やスキルアップセミナーを実施しています。

ジョブカフェやサポステの活動が求職活動実績になるかどうかは、あらかじめ施設の受付などに聞いて確認してみるとよいです。雇用保険受給資格者証に押印をもらうことはできませんが、求職活動を証明する書類を渡してくれることがあります。

ハローワークではないんですか?

ハローワークではありません。厚生労働省が認可した市民団体やNPO法人が運営しています。

管轄外ハローワークで求職活動実績

職業相談 訓練相談 セミナー
関連施設 利用可 利用可 利用可
出先機関 利用可 利用可 ※ハローワークセミナーの案内のみ
委託機関 ※就職相談可 不可 ※独自のセミナーを実施している場合あり

管轄外のハローワークで求職活動実績にできる活動は、ハローワークとほぼ同じです。失業保険受給中はハローワークで職業相談する人も多いと思いますが、職業相談はどこでも利用できます。

ただし、委託機関であるジョブカフェやサポステでは職業訓練の相談はできません。

職業相談・訓練相談

管轄外のハローワークでも職業相談できます。1回の相談が1回分の求職活動実績になります。

委託機関の場合は、就職相談というかたちの相談ができます。職業訓練の相談窓口は設置されていません。

求人パソコンを設置している施設もありますが、検索だけでは求職活動実績にならないのが通例です。ただし、求人が少ない地方・地域では検索だけでも実績として認めるケースがあります。求人パソコンでの検索を実績にできるかどうかは、ご利用の施設で確認してみるとよいでしょう。

セミナー

管轄外のハローワークでもセミナーを受講できます。1回のセミナー受講が1回分の求職活動実績になります。

委託機関では、独自のセミナー・勉強会を実施している場合があります。

ハローワークのセミナーにかぎらず、転職サイトでセミナーを受講する方法でも求職活動実績になります。転職サイトのセミナーのほうが開催頻度が多く、申込みから最短当日~数日のうちに受講できるのが便利です。応募や選考にならないので気楽です。
オンラインWebセミナーで求職活動実績【家で受講して失業認定】

管轄外ハローワークでも間に合わないとき

失業認定が近いときは、管轄外のハローワークで求職活動しても間に合わないことがあります。求職活動を急ぐ場合は転職サイトを利用して実績にすることができます。

転職サイトで求人に応募する方法なら、1社への応募が1回分の求職活動実績です。2社に応募すれば2回分の求職活動実績になります。失業認定申告書3-(2)応募欄に記入して申告できます。

インターネットの求人応募で求職活動実績~応募辞退まで解説

転職サイトでセミナーを受講する方法なら1回のセミナー受講が1回分の求職活動実績になります。応募や選考にかかわらないので気楽です。失業認定申告書3-(1)(イ)に記入して申告できます。

オンラインWebセミナーで求職活動実績【家で受講して失業認定】

まとめ

  • 管轄外のハローワークとは、失業認定に行くハローワーク(公共職業安定所)ではないハローワークのこと。
  • 管轄外のハローワークでは職業相談などの求職者支援サービスを利用できる。当然、求職活動実績になる。
  • パソコン求人検索を設置している施設もあるが、検索だけでは求職活動実績にならないのが通例。
  • 管轄外ハローワークでも失業認定に間に合わないときは転職サイトで求人に応募する方法や、転職サイトでセミナーを受講する方法で求職活動実績にすることができる。